|
|
|
ワンダーフェスティバル公式レーベル『ワンダーショウケース(WSC)』は、1999年[夏]のワンダーフェスティバル(以下ワンフェス)にてその産声を上げました。
当時の模型&フィギュアシーンといえば、ガレージキットの尖鋭的な造形に突き上げを食らった大手マスプロダクツメーカー製品が驚異的なクオリティーアップを果たすと共に、「ガレージキットの聖域」たるワンフェス会場にも、ガレージキットが誕生した'80年代初頭とは比べものにならない技術力にて造形された作品があたりまえのように並びはじめた時期です。
が、その反面、『新世紀エヴァンゲリオン』の社会的ブームによる影響などからワンフェスにもライトユーザー層が続々と流入しはじめ、アマチュアディーラーの手によるガレージキットを「出来がよいから」ではなく「好きなキャラクターだから」という理由で購入するような人たちが急速に目立ちはじめた時期でもありました。
結果、「とにかく圧倒的なものを作りたい、キャラクター人気どうこうではなく造形物そのもののクオリティーで勝負したい!」と考えていた“ガレージキットスピリッツ(=つねに圧倒的であろうとする造形精神)”の持ち主たちが、まるで森のなかに隠された木のように埋もれていってしまい、それ以前は当然とされていた「本当にすごいヤツは放っておいても必ず頭角を現す」という不文律がほぼ崩壊しつつあったのです。
そうした当時の状況に対し、「何かしらの手を打つべきではないか? このままの状況を放置し続けることは、ワンフェスの、ひいてはガレージキットを取り巻くシーン全体の硬直化へと繋がるのではないか?」と考えたぼく個人の考えとワンフェス実行委員会(株式会社 海洋堂)の思惑が合致したことが、新進ガレージキット作家の育成と繁栄に目的を置いたアーティストプロデュースシステム『ワンダーショウケース』の設立へと繋がっていったわけです。
そんな『ワンダーショウケース』が、今夏のワンフェスにて設立15周年を迎えます。スタート当初は「長く持って3〜4回(3〜4期)だろう」と目されていた感もありましたが(実際、そうした揶揄や陰口を幾度となく耳にしました)、これまでじつに27期にわたり、計71名(組)ものWSCアーティストを輩出。正直な話、ここまで続いた(続けられた)ことに対しいちばん驚いているのはまちがいなく我々自身なのですが、これまでの活動を回顧すると同時に、いま一度“ガレージキットスピリッツ”のあり方をガレージキットファンたちへ問うため、今夏ワンフェス会場内にて『ワンダーショウケース』設立15周年プレゼンテーションを実施させていただくこととなりました。
これまで『ワンダーショウケース』の活動を長らく追い続けてくれてきた人はもちろんのこと、つい最近になってから『ワンダーショウケース』の存在を知った人や、未だに『ワンダーショウケース』の存在がいまひとつ理解できずにいる人も、ぜひとも今夏の15周年記念プレゼンテーションをご堪能いただければ幸いに思います。
|
|
『ワンダーショウケース』レーベルプロデューサー/模型文化ライター
|
|
追記
予算の都合とそこに費やすことになる膨大な熱量と時間の制約から、今回の『ワンダーショウケース』設立15周年記念プレゼンテーションは「創設11年目(第19期)〜15年目(第27期)に選出されたWSCアーティストたちの記念インスタレーション」となっています。もちろん気持ちの上では創設1年目(第1期)〜10年目(第18期)のWSCアーティストたちの作品も併せて展示したかったのですが、現実的な話としてそれはどう考えても100%不可能でした。その旨、ご理解いただければ幸いに思います。 |
|
※ワンダーフェスティバル2014[夏]会場内における、イベント内プレゼンテーションとなります |
|
|
【開催期日】
|
2014年7月27日(日曜日)
|
|
【開催時間】
| 10:00〜17:00 |
|
 |
 |
 |
【イベント名称】
| ワンダーフェスティバル2014[夏] |
|
【会場】
| 幕張メッセ 国際展示場4ホール内特設コーナー
〒261-0023 千葉県千葉市美浜区中瀬2-1
TEL : 043-296-0001(代表)
※ワンダーフェスティバル全体では、国際展示場1〜8ホール(計8ホール)を使用しての開催となります |
|
|
|
|
【参加料】
| 税込2,000円(公式ガイドブック付/小学生以下無料) |
|
|
|
|
【主催】
| ワンダーフェスティバル実行委員会
〒571-0041 大阪府門真市柳町19-3 株式会社 海洋堂 内
TEL : 06-6909-5660 / FAX : 06-6909-0861 |
|
|
【プレゼンテーション内容】
|
1■第19期〜第27期WSCアーティスト プレゼンテーション作品展示
|
'09年[夏]のワンフェスにて実施した『ワンダーショウケース』設立10周年記念プレゼンテーション以降に選出された、第19期('09年[夏])〜第27期('14年[冬])までの、26名(組)に及ぶ歴代WSCアーティストたちのプレゼンテーション作品を一堂に会したインスタレーションを展開します。また、「『ワンダーショウケース』選出以降における自信作」も併せて展示することにより、歴代WSCアーティストたちの「その後」の部分もフィーチャーします
※基本的には第19期〜第27期WSCアーティスト全員の作品を展示する予定で進めていますが、すでにワンフェスへのディーラー参加を取り止めていたり音信不通状態のWSCアーティストも存在するため、全員の作品が揃わない可能性がある旨をご了承ください
『ワンダーショウケース』第19期〜第27期WSCアーティスト
プレゼンテーション作品展示インスタレーション
イメージ画像
© 1999-2014 Wonder Showcase All Rights Reserved.
© Wonder Festival Project Office All Rights Reserved.
|
|
2■“『ワンダーショウケース』ダンボーミニ[WF2014 SUMMER Ver.]”限定販売
|
海洋堂のスマッシュヒット作である“リボルテック ダンボーミニ”(あずまきよひこ原作『よつばと!』に登場するコスプレキャラクター、ダンボーのミニサイズアクションフィギュア)に、『ワンダーショウケース』バージョンが登場!(税込価格1,300円) 『ワンダーショウケース』のロゴタイプを配した黒いダンボール箱を頭部にセットした、スタイリッシュでありながらもちょっと不気味(苦笑)な記念碑的アイテムが『ワンダーショウケース』設立15周年に花を添えます。今夏ワンフェス会場でしか絶対に手に入らない、プレミア化必至の完全限定商品です!
※同製品は今夏ワンフェスの公式フィギュアも兼ねているため、販売は4ホール内『ワンダーショウケース』ブースのほか、ワンフェス会場内3箇所のインフォメーションセンターでも行います
『ワンダーショウケース』リボルテック ダンボーミニ
[WF2014 SUMMER Ver.]
イメージ画像
© KIYOHIKO AZUMA / YOTUBA SUTAZIO
© 1999-2014 Wonder Showcase All Rights Reserved.
© Wonder Festival Project Office All Rights Reserved.
企画・制作・発売元/ワンダーフェスティバル実行委員会
フィギュアデザイン/あさのまさひこ
※写真は試作品のため、実際の製品では細部が異なる場合があります
|
|
3■『ワンダーショウケース』設立15周年記念Tシャツ限定販売
|
近年はいわゆる「定番Tシャツ」以外の製作を取りやめているワンダーショウケースstyle Tシャツですが、『ワンダーショウケース』15周年を記念した特製style Tシャツを限定販売します。『ワンダーショウケース』のロゴタイプと共に設立15周年記念ロゴタイプをあしらった、今夏のワンフェスでしか入手できない一着です
Tシャツデザイン/大岡寛典(大岡寛典事務所/『ワンダーショウケース』アートディレクター)
|
|
4■ワンダーショウケース第28期プレゼンテーション
|
当然ながら、レギュラーの『ワンダーショウケース』プレゼンテーションも併せて実施されます。第28期となる今回は、3名のWSCアーティストを選出。いつもと同様に、ワンフェス会場特別価格にてプレゼンテーション作品(未組み立て/未塗装のレジンキャストキット)を販売します
※第28期『ワンダーショウケース』選定アーティストは、『ワンダーショウケース』公式Webサイトにて7月1日(火)に発表される予定です。その後、ワンフェス公式ガイドブック表4広告や、7月25日発売の模型雑誌掲載広告においても彼らのプレゼンテーション作品やアーティストとしての実力が広く告知されます。また、ワンフェス当日、取材機関にはその旨を詳細に記したプレスリリースを配布いたします。
さらに、ワンフェス終了後も、彼らの作品は(株)海洋堂の直営店であるアンテナショップ『ホビーロビー東京』にて販売され(ただし定価販売となります)、ワンフェスへ来場することができなかった人たちにも『ワンダーショウケース』選定アーティストの才能を共有することができる(プレゼンテーション作品を購入できる)システムを採用しています
参考資料:
『ワンダーショウケース』第27期プレゼンテーション広告
('14年[冬]のワンフェス公式ガイドブック表4より転載)
|
|
|
|
 |