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![]() WSC #015 KIMA [リサセッズ] 多岐に渡る早熟な才能とグッドセンス 23歳という年齢を考えれば、自身が嗜好を有しているどのジャンルにおいても早熟であろう。「フィギュア造形はもちろん好きだけど、造形だけに縛られるつもりはない」「音楽もやってみたい」「建築にも興味がある」「写真も好き」「できればデザインも……」という発言も、ある意味、じつに納得。そう、おそらくは同年代の自称“クリエイター予備軍”とでも飲みに行けば、「KIMAちゃんってセンスあるよ、マジでマジで!」といった感じにプチヒーロー扱いさえ受けるはずだ。 |
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text by Masahiko ASANO |
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きま●1980年8月9日生まれ。女性ながら「小学生時代に『ニュータイプ』の模型ページを通じてガレージキットというものの存在を知った」という強者。次いで、模型雑誌に掲載されていた「マンガやセル画からそのまま抜け出してきたようなガレージキットのフィギュアたち」にいたく感動し、中学時代からフィギュア造形に着手しはじめる。もっとも、高校時代は音楽に傾倒、美大時代は現代絵画を専攻するなど、中学時代以降は造形から微妙に距離を置き続けることになるのだが、'99年にWSCの設立を知り、WSCに選ばれることを目標としてワンフェス&ガレージキットシーンへ本格的に足を踏み入れることを決意。そして、'00年[夏]より“Strawberry Alarm”名義でいきなりディーラーとしてワンフェス初参加を果たし('03年[冬]からはディーラー名を“リサセッズ”へ改変)、自らデザインしたキャラクターを自ら立体化するなど、オリジナリティの高い作品を次々と発表しはじめ現在に至る。その多岐に渡る才能とセンスを把握してもらうには、彼女のWebサイトを覗いてもらうのが手っ取り早いはず。 |
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Webサイト ■ http://www.kimaport.com/ |
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WSC#015プレゼンテーション作品解説 |
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マドレーヌ ※ノンスケール(頭頂高約215mm & 80mm)レジンキャストキット ![]() ■ 商品販売価格 (※販売は終了しています) ![]() WSC初の女性アーティストとなるKIMAのプレゼンテーション作品“マドレーヌ”(大小モデルの2体セット)は、彼女自身がデザインを手掛けた創作キャラクターです。男性キャラクターデザイナーでは絶対に生み出すことができない独特のガーリー テイストと、微笑の裏に潜む“毒(ポイズン)”――「かわいい」というお約束的キーワードを用いられることをひらりとかわすような、ひと筋縄ではいかぬ小悪魔的な魅力がポイントです。 |
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KIMAからのWSC選出時におけるコメント |
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いろんな意味で私は、ワンフェスという場において異質な存在だと思っています。表面的に女性であるとか、既存のいわゆる“美少女フィギュア”の方法論を外しているといったことももちろんですが、作品に取りかかる上でのきっかけ、コンセプトなるものも相当に違っているのだと思っています。 |
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