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![]() WSC #065 大林由加子 [zf] ファンシーテイストな作風に惑わされるべからず ことワンフェスという特殊な環境においては、“ファンシー”という要素はディスアドバンテージになりかねない。実際に大林由加子の作品を眺めたときに、「……こういうファンシーテイストのものは、ワンフェスではなくデザインフェスタとかに持っていったらいいんじゃない?」という反応を示す人も少なくないはずだ。 |
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text by Masahiko ASANO |
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おおばやしゆかこ●生年月日非公開。小学生時代は永田 萌、中学生時代はいのまたむつみといったイラストレーターに傾倒し、高校~大学生時代には同人誌活動も経験。耽美系の人物イラストを描くことにハマる。その後、「絵を描くことで食べていきたい」と考えるもプロへの道は開けず印刷関係の会社に就職、結婚を機に仕事を辞めイラストに専念することを考えるも、なかなか芽が出ず時間だけが経過することに。が、結婚相手がガレージキット的な造形を趣味としワンフェスへもディーラー参加していたためこうした世界があることを知り、'03年より夫婦二人三脚状態にてキャラクターデザインとその立体化へ従事。'06年夏のワンフェス以降は大林の描く創作系イラストとそれを大林自らが立体化し複製販売するディーラーとして独立し、“zf(ゼフ)”名義にて継続的な活動をスタートさせることとなった。当初は複製品に塗装まで施した完成品販売がメインだったが、段階を踏んだ結果複雑な造形作品にも挑戦していきたくなり、現在では完成品販売とキット状態での販売が等価な創作系ディーラーと化しつつある。 |
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Webサイト ■ http://kimama-meika.jimdo.com |
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WSC#065プレゼンテーション作品解説 |
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zfスターターキット from 『ココオトハミング』『HOMETOWN - いつかかえるところ -』『拒魔屋のお守り』 ![]() ■ 商品販売価格 ![]() “萌え系”とは対極の存在とも言える、そのファンシーな作風はワンフェスとは一見不釣り合いに感じますが、「盛って削って~」という原型製作のスタイルや、自ら手がけるイラストレーションの立体正解値を探求していくその姿勢は、まちがいなく「ガレージキット」のそれ。“3Dイラストレーター”とでも称すべき大林由加子は、これまでのワンフェスやWSCには存在しなかったタイプの才能と言えるかもしれません。 |
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立体作品の元絵となったイラストレーションを掲載した、大林自らが編集とデザインを手がけたCDサイズのカラー印刷冊子が付属します |
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大林由加子からのコメント |
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私の作品に、このような機会を与えられたことに対して不安に思う部分もありますが、とてもうれしく思っています。 |
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