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![]() WSC #067 IG [造型工房 一葉亭] 美少女フィギュア造形のトップ30を脅かすであろう 美少女フィギュア造形で、これほどまでに「凛とした空気」を醸し出すことのできる才能はこれまでに見た覚えがない。細身の肢体における艶やかな表現も特筆に値すると言えるだろう。もしも「日本の美少女フィギュア原型師ベスト30」といった企画があるならば、おそらくはこの先そこに飛び込んできそうな逸材である。 |
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text by Masahiko ASANO |
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アイジー●1977年4月10日生まれ。高校生のときにゲームセンターへ入り浸り『サムライスピリッツ』などの格闘ゲームにハマり、ゲーム制作を学ぶための専門学校へ進学。ゲーム制作会社へ就職したのち、会社の先輩から「いっしょにワンフェスへ行かないか?」と誘われ、ガレージキットにはてんでシロウトの状態で'07年冬のワンフェスへ一般参加する(事実、会場で購入したアマチュアディーラーのフィギュアが組み立てキットであったことを購入後に知り仰天する始末)。が、会場の熱気にあてられわずか30分で5万円を注ぎ込むフィーバー状態となり、一気にガレージキットという対象に開眼することに。その後、ハウツー本を通じて独学でフィギュア造形を学び、'09年に『東方プロジェクト』専門イベントに初めてディーラー参加。'10年夏からはワンフェスへも“造型工房 一葉亭”名義にて参加しはじめる。ただしこれは先述した会社の先輩が主催するディーラーへの相乗り参加であり、個人で小規模イベントへ出展する際には“あおしんごう”名義となるので注意されたし。 |
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Webサイト ■ http://blog.livedoor.jp/m-87_09611/ |
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WSC#067プレゼンテーション作品解説 |
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黒蜜ねね from イラストレーター“ポコ”によるイラストからの立体化 ![]() ■ 商品販売価格 ![]() 造形の元画となったイラストが醸し出す「凛とした空気」をそっくりそのまま立体にて表現してしまうその卓越した造形センスは、「超新星登場」と称してしまっても過言ではないかもしれません。華奢(きゃしゃ)な体付きのキャラクターのなかにこれほどの色香を盛り込めることができるのも特筆事項と言えるはずです。IGのプレゼンテーション作品『黒蜜ねね』は、イラストレーターである“ポコ”の手による創作イラストからの立体化であり、多くの人にとっては「……黒蜜ねね? ポコ?」と頭の上が疑問符だらけかもしれません。もっとも、多くの人たちのあいだで共有されていないマイナーなキャラクターの立体化であるからこそ、その造形物としての有無を言わさぬクオリティーの高さに驚くこと必至なはず。もっと言うならば、実物を目にすると想像以上にサイズがちいさく、その繊細さにもまちがいなく驚愕するはずです。 |
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※IGからのコメント |
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「人生何が起こるかわからないもんだなぁ~……」 |
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