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![]() WSC #069 とぼとぼ [造形処御陀仏庵] これぞまさしく「コロンブスの卵的発想の転換」 デフォルメされたキャラクターの造形物から、その作者の真の実力を読み解くのは難しい。デザイン画が世に存在していたものなのか、それとも作者自らがデザインしたのかによっても評価が違ってくるし、二~四等身ほどに縮められた姿からデッサン力や表現力を伺い知るのが困難なためだ。第27期にまで及んだ『ワンダーショウケース』において、(明らかな)デフォルメ作品により選出されたアーティストがひとりとして存在しなかったのは、それが最大の理由であったと言えるだろう。 |
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text by Masahiko ASANO |
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とぼとぼ●1977年3月2日生まれ。幼少期から「ちいさなおまけ的なトイやフィギュアが好き」という嗜好の持ち主であったが、小学生のときには周囲からの影響もあり相応にガンプラも嗜む。中学~大学時代はほかにも関心が増えオタク趣味に傾倒していなかったが、大学卒業後に書店員になると周囲にオタクが多く「マンガ全般の英才教育を集中的に受けたような感じ」。結果、アニメやゲームなどに対しても興味が沸きはじめることになる。インターネットを通じてフィギュア造形の仕組みを知ってからは一気に造形へ傾倒、他人の造形を研究するためにガレージキットイベントにも足を運び、研究用にレジンキットを購入するような段階へとシフト。ワンフェスへは一般参加者として'08年夏より参加し、小ぶりなイベントでディーラー活動の肩慣らしを終えたのちに、'12年冬より“造形処御陀仏庵”名義にていよいよディーラー参加を開始する。「コストを考えずに造形することのできるガレージキットに魅力を感じているため、プロになりたいという意識はとくにない」とのことだが、今後の飛躍が期待される新鋭だ。 |
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Webサイト ■ http://blog.livedoor.jp/odabutsuan/ |
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WSC#069プレゼンテーション作品解説 |
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シャドウラビリス from PlayStation3 & Xbox 360用ゲームソフト『ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ』 ![]() ■ 商品販売価格 ※ちいさめのレジンキット本体に対しベースのサイズが大きめで、これらを収めるジャストフィットサイズのパッケージが存在しなかったため、ベースはパッケージと別個に梱包してお渡しいたします ![]() 「幼少期からちいさなデフォルメフィギュアが大好きだった」という“とぼとぼ”は、ワンフェスにおいても徹底してちいさなデフォルメフィギュアでエントリーし続けている変わり種的存在。ただし、その卓越したデフォルメセンスと表現力は全高わずか50mm程度のそれでは非常にわかりづらい・伝わりづらかったのですが、最新作でありプレゼンテーション作品となった『シャドウラビリス&アステリオス』(PlayStation3 & Xbox 360用ゲームソフト『ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ』の登場キャラクター)がその状況を一変させました。シャドウラビリスこそ全高47mmながら、全高140mmにも及ぶアステリオスを180mm×170mmの専用ベースに配するというこの大型(?)作品を通じ、とぼとぼの異能者ぶりにぜひとも触れてみてください。 |
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※とぼとぼからのコメント |
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この度『ワンダーショウケース』に選出していただきました、「卓の上が大体グレー」造形処御陀仏庵のとぼとぼと申します。 |
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