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![]() WSC #092 ウチヤマリュウタ [ダイタイロボット] ガレージキットという形態はあくまで「入り口」 ウチヤマは「ワンフェス、引いてはガレージキットの世界でトップを取ろう」と考えている人間ではない。確かにワンフェスへはガレージキットディーラーとして参加し、『DaitaiRobot(ダイタイロボット)』という創作系タイトル作品を展開しているが、それはガレージキットという「一個人で表現が可能なスタイル」を活用しているだけに過ぎず、見据えているのはもっと先の未来──たとえばひとりだけでは製作することが難しいゲームや映像などといった表現形態の入り口として、ガレージキットとワンフェスを利用しているのだという。なんとも壮大な計画であり「とんだ夢想家だ」と笑い飛ばす人もいることと思うが、3DCGとそれを駆使したモデリングがここまで一般的になったいま(ちなみにウチヤマもやはりZBrush使いである)、これぐらい規模の大きな未来予想図を描くクリエイターが現れても決しておかしくはないと思うのだ。 |
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text by Masahiko ASANO |
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うちやまりゅうた●1981年4月14日生まれ。とくにオタク的趣味に特化していたわけではないのだが、幼少期からゲーム好きで、中学2年生のときに『新世紀エヴァンゲリオン』のスタイリッシュさに魅せられる。ただしそこから一気にオタク的趣味へ傾倒……という感じではなく、ゲームこそ継続的にプレイしていたものの普通に高校~一般大学へと進学。が、大学生末期時に「ゲーム系のCGを学びたい」と考えるに至り、あえて就職をせずアルバイトでお金を貯めたのちにCG専門学校へ入学。卒業後はゲーム製作会社へ就職、キャラクターデザインからモデリングまで任せられるようになったタイミングで世に3Dプリンターが登場しはじめた結果、ZBrushを独学で学習し「自分で創作したキャラクターを立体物として手に取ってみたい」という夢を追いかけはじめることに。そして'13年に会社を退職、フリーランスとしてゲーム会社の下請け仕事をこなしつつ、'16年夏のワンフェスから“ダイタイロボット”名義にてディーラー参加をスタートしはじめ現在に至る。 |
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Webサイト ■ https://www.daitairobot.com |
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WSC#092プレゼンテーション作品解説 |
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41式試作型-シア- Ver.As from 『DaitaiRobot』(WSCアーティスト自身による創作タイトル) ![]() ■ 商品販売価格 ![]() 『DaitaiRobot(ダイタイロボット)』なる創作タイトル作品をマルチメディア的に展開していくにあたり、まず最初にガレージキットという形態から入ったというウチヤマ。そうしたスタイルのユニークさにも驚かされますが、プレゼンテーション作品『41式試作型-シア- Ver.As』(見た目は普通の美少女だが、非侵襲式自律型兵器という設定)のフィギュアとしての完成度の高さとデザインのスタイリッシュさ具合、そして、レジンキットとしての製品形態ももちろん見ものです。 |
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※ウチヤマリュウタからのコメント |
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世にはすでにジャンルやキャラクターは山ほどあって、もちろんその中で自分の好きな見た目のキャラクターやロボなど多くいるし好きなフィギュアを買ったりもします。造形や要素を突き詰めるのであれば既存のキャラクターを作ったほうが……とふと周りを見て思うこともありますが、あくまで自分のメッセージを伝える為の手法として『DaitaiRobot』という設定での立体作品という形で表現しています。 |
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