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![]() WSC #102 RICO [SAKAKI Workshops] 5年前では考えられぬ明らかにやりすぎな作り込み 2期連続で“SAKAKI Workshops”からの選出、しかもWSC#100 雨谷 怜と同じく“Pixologic公認ZBrushマスター”榊 馨が率いる3DCGクリエイト会社(株)Wonderful Worksの社員で、これまた雨谷と同様に「普段はフィギュア造形とは似て非なるリアルタイム系キャラクターモデリングを毎日の仕事としている」という事実が公表されるに至ったら、「……なんだよ、『ワンダーショウケース』と榊ってズブズブの関係じゃん!」という批判が生じるであろうことは容易に予想できた。しかし、それでもぼくは今季において、RICOのことをどうしても『ワンダーショウケース』に選出せざるを得なかったのだ。 |
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text by Masahiko ASANO |
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りこ●1988年1月3日生まれ。両親がオタク的な趣味の持ち主だったこともあり、小中高を通じアニメ&ゲーム&プラスチックモデル等に触れる機会は一般人に比べ多かったという。が、高校生のときにセガの『シャイニング・ティアーズ』にドハマりし、同作品のキャラクターデザイナーであったTonyの絵柄やそのフィギュアを本気で追いかけはじめることに。その後大学では経済学部に進むが、3年生のときに『メタルギアソリッド ピースウォーカー』という作品に触れ「将来はゲームデザイナーになりたい」という夢を抱き、それを叶えるため3DCGソフトや数学&物理などを一気に学びはじめる。そして大学卒業後は新卒でゲーム会社に就職できたものの、「デザイナー」ではなく「プログラマー」としての雇用であったためそのコンプレックスに耐え切ることができず、1年を待たずに退職。そして再びゲームデザイナーの道を独学で勉強していたところ、TwitterでWonderful Worksの求人広告を見つけ、'17年より同社の社員として雇用されることとなった。 |
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ツイッター ■ https://twitter.com/Enrico_shin |
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WSC#102プレゼンテーション作品解説 |
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© SUNBORN Network Technology Co., Ltd. ![]() ![]() ![]() © SUNBORN Network Technology Co., Ltd. ![]() ![]() ※3D CADソフト『Fusion 360』にてモデリングされた、実在する銃器であるダネルNTW-20。「これだけでもガレージキット製品として成立するのでは?」と思わせる、驚異的な完成度を誇ります NTW-20 貴族体験館 from スマホ用ゲームアプリ『ドールズフロントライン』 ![]() ■ 商品販売価格 完成見本製作/路川宏之 ![]() 銃器の萌え擬人化である『NTW-20 貴族体験館』(育成&戦略シミュレーション スマホ用ゲームアプリ『ドールズフロントライン』に登場するキャラクター)。その特殊性を完全再現するために複数の3DCGソフトを使い分け、3D CADソフト『Fusion 360』にてモデリングされた銃器=ダネルNTW-20の信じられないほどの精巧さにはじまり、「美少女フィギュア造形の最前線を駆け抜けている」と称するに相応しい造形表現に満ち溢れた、ある意味トンデモな作品(そしてよくも悪くも、その価格面においても超トンデモなヘビー級作品)──またも現れた「ゲーム業界からの越境組」RICOの力量の高さは、多くを語らずともいたるところから見て取れるはずです。 |
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※RICOからのコメント |
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「少女と銃」の組み合わせ、よいですよね。新卒のころゲーム会社に提出した自作ゲームの主人公もそんな感じでした。 |
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