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![]() WSC#111 干潟為四 [干潟為四] デジタルどうこうを超越したフェテッシュな造形 ここ5年ほどのあいだで造形の手段をデジタル(主にZBrush)に切り替えた人は驚くほどたくさんいるが、正直な話、「デジタル切り替えた意味がない」と思う造形物はごまんと存在する(もっとも、造形を行う場所がPC内のため「造形素材の異臭がしない」「削りカスが生じない」といった物理的な理由からデジタルへ切り替えた人の場合は話が異なってくるのだが)。 |
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text by Masahiko ASANO |
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ひがたなるよ●生年月日非公開。夫が裏方として事務関連を担当するだけでなく、造形に関してもデザイン、ポージング、自己監修、塗装などをふたりでいっしょにこなすこともある、非常にめずらしい夫婦による造形ユニット。妻の干潟は中学1年の際に家族に連れられ渡米した経験があり、英語が話せないまま突然現地の学校に編入させられたため、唯一日本語に触れることのできるオンラインゲームへ傾倒することに。そうした流れから将来的にはゲーム製作や3Dモデラーに携わりたいと思うようになり、ZBrushやBlenderを用い基礎練習を繰り返していた際に、日本へ帰国する話が浮上。帰国後の2021年には、アメリカで伝え聞いていたワンフェスへ“干潟為四”名義によりディーラー参加をスタートしはじめた。現在はすでにフィギュアメーカーから依頼されるマスプロダクト原型の造形に従事しているが、ワンフェスのようなイベントへ出品する作品は「創作系のデザインで、造形的な魅力だけでなく、背景の世界観の魅力を伝えられるような作品をシリーズ化して発表していきたい」とのこと。 |
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ツイッター ■ https://twitter.com/naruyotame4 |
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WSC#111プレゼンテーション作品解説 |
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『アリス・マーガトロイド』 from 『東方Projectシリーズ 東方妖々夢』 ![]() ※大変恐縮ですが、諸般の事情により本プレゼンテーション作品は展示のみで販売はいたしません。各WSCアーティストのブースにて直接お買い求めください ![]() もしもこのプレゼンテーション作品を手に取ったならば、真っ先に表情豊かな指のパーツに見入ってみてください。昨今では滅多に見られぬほどすばらしい「演技」付けが成されており、指のパーツを見ているだけでも「アリスの設定=人形使いの魔術師」が手に取るように分るはずです。さらに組み上がった状態のキャラクターを眺めれば、体をひねった状態のアリスとそれに追従して動く人形が見事な演技を見せており、「単体の美少女フィギュア」というよりは「ヴィネット(小型のディオラマ)」としてデザインされていることが分かるはず。 |
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※干潟為四からのコメント |
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干潟為四です。 |
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