参加総数3万人、アマチュアディーラーと称される「100%すべてを自分の手で、まったくのゼロの状態から造形物(=ガレージキット原型)を作り上げる」人間だけでも優に1,000人以上が集うワンダーフェスティバル(以下ワンフェス)は、名実共に“世界最大の造形の祭典”と呼べる規模にまで成長しました。気泡やバリだらけのレジンキャストのかたまりを、マニアがひっそりとやりとりしていた'80年代中盤、誰が今日のようなワンフェスの繁栄を予測し得たでしょうか? |
『ワンダーショウケース』レーベルプロデューサー/模型文化ライター ('99年8月8日発行のプレスリリースより転載) |
『ワンダーショウケース』を'99年[夏]のワンダーフェスティバルにて設立した当時、ぼくはニューヨークという街に極度にハマっていまして、無理やりにでも休暇を作って年に二度ほどニューヨークを訪れていました。いきなり話が脱線してしまいますが、『ワンダーショウケース』のロゴタイプはマンハッタンを走る地下鉄の駅名表示サインを元ネタにしているので(Helveticaを使った文字の組み方や字詰めが絶妙にカッコイイのです!)、見る人が見れば「……あ~、なるほど!」なのですが、まあ、そこは本題から外れるので閑話休題。
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『ワンダーショウケース』レーベルプロデューサー/模型文化ライター ('09年7月24日) |