WSC #093 おあげ [FOX FRAME] デジタル化の波に伴うゲーム業界からの「越境組」 「この人はゲームかアニメの3DCGモデラーからフィギュア造形の世界に足を踏み入れた系の人でしょ。もう、我々の世代みたいなアナログモデラーとは根本的なところから作り(造形手法)が違う。フィギュアをどの角度から見てもまるで破綻をきたしていないし、口を開けた口内の造形にも迷いがない」 |
text by Masahiko ASANO |
おあげ●生年月日非公開。女子短大に推薦入学で進むも「そのときはモラトリアム期間を延長しただけだった」そうだが、短大在学時にハイエンド3DCGを使った映画やゲームなどが注目されはじめ、「3DCGを勉強してみたい」という明確な目標が生ずる。短大卒業後はOLとして3DCGの専門学校へ進学するためのお金と生活費を貯め、「実家から専門学校に通うと甘えてしまう気がする」という理由から退路を断ち上京、3DCGの専門学校へ入学。最初は映像製作を目指していたのだが「自分にはモデリングのほうが向いている」ということを在学中に自覚し、卒業後はデベロッパー系の3DCG会社に就職することに。その後はゲームメーカーに転職しキャラクターモデリングを任されるまでに至ったが、「普段はモニターの中にしか存在しないキャラクターを現実に手に取れるものに置換してみたい」という思いからワンフェスへの参加を決意。'15年夏から“FOX FRAME”名義でディーラー参加をはじめ、すでにいくつかのフィギュアメーカーから原型製作の仕事も請け負っている。 |
WSC#093プレゼンテーション作品解説 |
御幸一也 from コミック『ダイヤのA』 ■ 商品販売価格 普段はゲーム会社に勤め3DCGを駆使しキャラクターモデリングを担当しているものの、「いつもはモニターの中にしか存在しないキャラクターを現実に手に取れるものに置換してみたい」という思いからワンフェスへの参加を決意したという“おあげ”。いわゆるゲーム業界からフィギュア業界への《越境者》ですが、普段から仕事でキャラクターをモデリングしているだけあって、基礎的な造形力の高さは折り紙付き。 |
※おあげからのコメント |
FOX FRAMEのおあげと申します。 |