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![]() WSC #099 しぃた [θ【しぃた】] 第4形態の表現化、ホントにそれでおもしろい!? 劇場映画『シン・ゴジラ』に対し、「あの映画の主役は一体何(誰)だったのか?」的な議論は未だもって各所で展開されている。《政治》《日本》《自衛隊》《巨大不明生物特設災害対策本部》といろいろな見解があるだろうし、そのすべてがある意味正解だとも思うのだが、ワンフェスに訪れるような怪獣ファンにとっては《竹谷隆之デザインによるゴジラ第4形態のリアルな造形再現》だけが異常な重きを置かれていたことに対し、正直なところ落胆した。確かに、竹谷による第4形態の雛形造形は圧倒的だ。ただし、初代ゴジラをオマージュとした第4形態の姿はキャラクター性という意味においてはそれほどのインパクトはない。第4形態ゴジラを根を詰めてリアルに模造し、皮膚の隙間に差し色の赤を塗る。……これほど単調な二次創作造形物を製作し、それで満足している怪獣造形ファンって、一体何なんなのだろう……? ものすごく乱暴なもの言いなのは当然分かってはいるが、その手の怪獣造形ファンに対し猛烈に萎えていたのは事実である。 |
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text by Masahiko ASANO |
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しぃた●1986年3月23日生まれ。もの心が付いたときから『ウルトラマン』『仮面ライダー』『ゴジラ』『ガメラ』等の特撮作品に心を惹かれ、小学3年生~卒業時までは『ミニ四駆』へ本格的に傾倒(「当時ランキングが存在すればかなり上位へ食い込んでいた自信があった」とのこと)。大学は東京理科大学の工学部機械工学科へ進むも、「バイトはしたくないがお金がほしい」という理由から「市販のプライズフィギュアを改造しネットオークションで販売する」という極めて自堕落な活動を通じてガレージキット的造形へ着手しはじめることに。ワンフェスへは“θ【しぃた】”名義で'15年夏よりディーラー参加しはじめ、「本当は怪獣やクリーチャーを作りたかったが、やはり儲けたかったので(苦笑)」というこれまた不純な動機で当時大流行していたタイトルの美少女フィギュアを造形し販売、販売個数こそあまり多くなかったもののつねに完売を記録した。ちなみにメカ系の造形にだけは3DCGソフトのsolidworksを使用するというハイブリッドモデリングを得意とし、「将来的にはプロの原型師で食べていくことができたら最高!」という思惑を抱いているという。 |
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ツイッター ■ https://twitter.com/tm_theta |
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WSC#099プレゼンテーション作品解説 |
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ゴジラ第4形態 “覚醒Ver.” from 劇場映画『シン・ゴジラ』 ![]() ■ 商品販売価格 ![]() 「竹谷隆之によるゴジラ第4形態(『シン・ゴジラ』)の雛形造形における、超絶ディテールとエッセンス(こまかい歯、ちいさい手、これまでの歴代ゴジラと比べると情報量が圧倒的に高い背ビレ、表面の凹凸モールド等)を小柄な作品においても根限り詰め込んでやろう!」。ゴジラの頭頂高は、台座を含んだ状態でわずか75mm(!)。スカルピーを使い、ときに折れそうになる心(とくに尻尾の棘的な部分の作成時)を叱咤し黙々と作業を続けた結果完成したのが、この圧倒的な存在感を誇る“しぃた”による『ゴジラ第4形態 覚醒Ver.』です。 |
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※しぃたからのコメント |
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『ワンダーショウケース』……それは出来レースだと思っていた私をお許しください。こんにちは、“しぃた”と申します。 |
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