WSC#118 tona [ハーブ工房] いまごろ「ワンフェスの真実」を知った新参者が tonaがワンフェスの存在を知ったのはつい最近、2022年の夏だったという。ワンフェスの真実を一切知らずに一般参加してみたところ、一般人が作った決して安くない未塗装未組み立てのガレージキットをよろこんで買う市場が存在するという事実、また、ディーラーが製作しているのは人気キャラクターだけではなく、おそらくは自分が好きなものを高い熱量でキット化しているということに驚きを覚えたという。そして同時に、「これは自分にもできそうだし、自分が作ったガレージキットで誰かがよろこんでくれるのならばぜひ試してみたい」というスイッチが入り、そこから1年後の2023年夏のワンフェスからディーラー参加を果たすこととなった。 |
text by Masahiko ASANO |
とな●1986年8月29日生まれ。小学生のころはSDガンダムのプラスチックモデルにハマっていたものの、中学2年生のとき『アーマード・コア2』に出会い、パーツを組み替えて機体性能を調整し自分だけのマシンを作るという同作品のコンセプトに衝撃を受け、ノートに自作のパーツを描いて授業中でもアーマード・コアのことばかり考えるようになっていく。大学を卒業して就職し、仕事に余裕が出はじめた2015年ごろ、子供のころ熱くハマっていたアーマード・コア ライクなゲームをスマートフォン向けに開発しはじめるも、開発スピードの遅さとスマホのスペック向上や開発ソフトウェアの高度化に付いていけなくなり6年続けていた開発を中止。心に渇きを覚えることとなってしまう。そんな乾いた生活を送っていた2022年夏にX(旧Twitter)でワンフェスの存在を知り、一般参加したワンフェスにて衝撃を受けることに。そして2023年冬のワンフェスより“ハーブ工房”名義でディーラー参加をスタートさせ、いま現在はファンからの温かい反応により心の渇きを取り戻した日々を送る。 |
X(旧ツイッター) ■ https://twitter.com/tona_st3939 |
WSC#118プレゼンテーション作品解説 |
© 1997-2008 FromSoftware,Inc. All rights reserved. © 1997-2008 FromSoftware,Inc. All rights reserved. 『Arms Fort アンサラー』 from プレイステーション3、Xbox 360用ゲーム『アーマード・コア フォーアンサー』 ※大変恐縮ですが、諸般の事情により本プレゼンテーション作品は展示のみで販売はいたしません。各WSCアーティストのブースにて直接お買い求めください Arms Fort アンサラー(『アーマード・コア4』の続編『アーマード・コア フォーアンサー』に登場する、全長2kmにも及ぶ巨大兵器)は一応設定資料が存在するものの、細部までそのすべてを読み解くのは不可能。かといって劇中におけるそれは死角になり見えぬ部分も多いゆえ、これを立体物として造形するために、tonaは200枚を超えるスクリーンショット画像を撮り、1時間半にも及ぶゲームプレイ動画を録画することによって、アンサラーの全容解明に努めたといいます。 |
※tonaからのコメント |
初めまして。ハーブ工房のtonaと申します。この度は『ワンダーショウケース』へ選出いただきありがとうございます。ワンフェスディーラーをはじめて一年の新参者である私にとって大変恐縮であると同時に、非常に光栄に思います。元々個人ゲーム開発を志して身につけた3Dモデリングスキルの活用場所を探していた時に出会ったのが、ガレージキットとワンフェスでした。各々が自分の好きなものを立体化し表現するその文化に惹かれ、「自分も参加したい!」と思ってディーラーをはじめたのがきっかけです。 |